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レジ袋有料化問題について私が思うこと

こんにちは。Haruです。

 

岸田新政権になり、環境大臣が変わることで小泉進次郎環境大臣が行ったレジ袋有料化を廃止しようとする動きが出ているようです。

 

Twitterなどネットで見る限り賛成している人が多数派な気がします。

 

私は環境問題について関心がある方なので少し私のレジ袋有料化廃止の反対意見を述べさせてください。

 

まず、賛成派の主な意見としては

  1. コンビニなどでレジ袋がないと不便
  2. 結局ゴミ捨てのプラスチックゴミ袋を買う
  3. レジ袋では温室効果ガスの削減は見込めない

この3つかと思います。

 

1つ目は不便というだけでなく、店員さんがいちいちレジ袋必要ですか?と聞かなければならないという仕事が増えるという意見もあります。「そこまでするなら何も聞かずレジ袋渡せよ」ってことですよね。

2つ目はそのままの通りです。

3つ目は温室効果ガスの排出はレジ袋の使用を止めても微々たる効果しか期待できないということからです。

 

おそらくレジ袋有料化を廃止しようとしている人たちも地球温暖化によって大幅な気候変動は嫌なはずです。異常気象を嬉しい!と言う人はいないでしょう。

つまり、推測で申し訳ありませんが、それぞれ比較したときに便利な世の中の方を選ぶということでしょうか。

 

環境問題について考えるときにはさまざまな問題が絡みますが、ここでは石油を用いたレジ袋の使用を止めるかどうかという話なので地球温暖化のみについて話していこうと思います。

 

地球温暖化とは温室効果ガスの増加によって本来は地球の外に出るはずの熱がこもってしまうことで起こり、水蒸気やCO2が主な原因とされています。

水蒸気はCO2よりも温室効果が高いのですが、人為的には直接増やすことも減らすこともほぼできないため、温室効果ガスとは言われません。

しかしCO2を増やして地球上の平均気温を上げ、それによって水蒸気量が増加するならば、地球温暖化の一因になりますし、おそらくこれが最も地球温暖化に影響をもたらしていると考えられています。

 

地球温暖化は海水面が上昇し、ツバルなど標高の低い国が国家水没などの被害を被ります。また様々な地域でいままで起こらなかった異常気象が多く起きるようになり、それにより家が無くなったり、農家をやっている人であればその農地がダメになったりと被害はここで挙げきれないほどあると考えられています。

 

まず、温室効果ガスを排出し、主に地球温暖化に寄与しているのは発電所や工業などの産業における経済活動です。

そしてレジ袋を生産するのにも石油が使われ、温室効果ガスが排出されます。

 

そもそも環境を守るという行為は、多くの場合、経済を止めるということと同じ意味です。

ですから環境問題について考えるときには"持続可能な"という言葉が付け足されるわけです。

 

つまり経済活動を止めずに、GDPを上昇させながら環境を守るためにはできることが限られています。

 

その1つにレジ袋有料化によるプラスチック使用の削減というものがあったのだと考えます。

レジ袋の有料化によって多くの人がコンビニなどでレジ袋の使用を断り、使用量は大きく減りました。

 

確かにプラスチックは軽くて丈夫で、そして水も通さないという反則じみた、とても素晴らしいものです。

他にもペットボトルや服などにも使われていますが、いきなりこれを廃止ということは流石に厳しいと思います。

まず環境問題解消に一手を加えるとすると、とても良い政策ではないでしょうか。私は強く思います。

 

それでも現在は車がガソリン車から電気自動車や水素自動車へ変えていこうという動きがあります。

まだ完全に世の中に普及しているわけではありません。しかし、わずかながら少しずつ世の中は動いているんです。自分の分からないところで。

 

ですが目の前しか見えず、後先を考えないで利便さだけを追求する人は、"レジ袋有料化反対!"ということになるんだと思います。きつい言い方ですが。

 

環境問題の解決は長期戦です。いきなり温室効果ガスが減ることなどまずあり得ません。

毎日の少しずつの努力で抑えることができます。それが習慣になれば、人は億劫に感じなくなるはずです。人は世の中に振り回されすぎです。

 

例えば環境問題は日本なんかよりヨーロッパの方が遥かに意識が高いです。いろいろと情報を探したり、直接聞いてみたりしました。そうすると、日本はプラスチックを使いすぎだということをヨーロッパの方からよく聞きます。

ペットボトルにしろ、何かものを包むものにしろ、周りにあるものはほとんど全てプラスチックですよね。ヨーロッパでもペットボトルが使われていないわけではなく、包むものが全てプラスチックでないわけでもないです。しかし、これはプラスチックでなくビンに変えられる、これはプラスチックでなく紙に変えられる、のように少しずつプラスチックを減らそうとしています。

 

この少しずつの努力が国民の環境問題、プラスチック使用の問題についての意識が改められていることの証拠です。

 

環境問題について取り組むときにはその効果がはっきりと見えません。

コロナについてもそうです。ネットで正しいか正しくないか分からない情報を鵜呑みにし、コロナはただの風邪だと言って何も対策せず、デモなどを起こし、そして仲間を見つけ、日本人特有の集団心理で周りを巻き込む。

その裏で感染者と戦っている医療従事者の方が見えないのでしょうか。そういう見えないところにも配慮ができないことも環境問題と同じだと思います。(コロナに関しては日本だけではないですが)

 

ペットボトルを使ったらキャップを外してプラスチックゴミの方へ入れるだけでもおそらくほんの少しの貢献になっているはずです。

 

環境問題には本当に明確なゴールが見えません。だからこそ取り組みづらいものではありますが、今一度少しずつ環境について考えてみませんか。

 

 

 

 

ブログを読んでいただきありがとうございます。